「もみじの枝がピューンと飛び出して不格好」「どこを切ればいいのか分からず手が止まる」──その飛び出した枝が徒長枝(とちょうし)。徒長枝の見分け方と切り方さえ覚えれば、もみじの剪定は誰でもできます🍁
まずは動画でイメージをつかむ
実際の枝を切りながら解説した動画(5万回再生)です。先に流れを見てから読むと、すっと頭に入ります。
徒長枝とは?なぜ切るのか
徒長枝とは、勢いよくまっすぐ上に伸びた、まわりと不釣り合いに長い枝のこと。養分を独り占めして伸びるため、放っておくと樹形が乱れるだけでなく、まわりの枝が日陰になって弱っていきます。
| 項目 | 徒長枝を放置 | 剪定する |
|---|---|---|
| 樹形 | ボサボサで不格好 | 柔らかく自然な姿 |
| 枝の中 | 日が入らず内側が枯れる | 内側まで日が入る |
| 風通し | 悪い(病害虫の温床) | 良好 |
| 紅葉 | 色づきにムラ | 全体が美しく色づく |
⚠️ もみじは「自然樹形」が命
もみじを生け垣のように丸く刈り込むのはNG。切るのは徒長枝や混み合った枝だけにして、もみじ本来の柔らかい枝ぶりを活かすのが正解です。
剪定のベストタイミング
基本は落葉後の11月下旬〜1月。葉が落ちて枝ぶりがよく見え、樹液の動きも少ないため、切り口への負担が最小で済みます。
| 時期 | 作業 | ポイント |
|---|---|---|
| 11月下旬〜1月 | ★メインの剪定 | 徒長枝・不要枝をしっかり |
| 2月以降 | 剪定は控える | 樹液が動き出し切り口から滲む |
| 5〜7月 | 軽い剪定のみ | 混んだ部分を少し透かす程度 |
| 真夏・紅葉中 | 剪定しない | 木への負担大 |
🍁 迷ったら「冬に、葉のない状態で」
葉が茂った状態では、どの枝が徒長枝か見分けにくいもの。落葉後なら枝ぶりが丸見えなので、初心者ほど冬剪定がおすすめです。
徒長枝の見分け方
- ✅ 1本だけ飛び出してまっすぐ上に伸びている
- ✅ まわりの枝より明らかに太く長い
- ✅ 節と節の間隔が間のびしている
- ✅ 枝の途中から勢いよく立ち上がっている
正しい切り方(3ステップ)
ステップ1:付け根を探す
徒長枝を目で追って、元の枝から分かれている付け根を確認します。途中でぶつ切りにすると、そこからまた徒長枝が何本も噴き出すので逆効果。
ステップ2:付け根から切る
- 剪定バサミを枝の付け根(分岐点)に当てる
- 残す枝を傷つけないよう、付け根に沿って切る
- 太い枝(直径2cm以上)は剪定のこぎりで
ステップ3:全体のバランスを見る
- 数歩下がって樹形を確認
- 混み合った場所は「外向きの枝を残し、内向き・交差枝を抜く」
- 一度に切りすぎない(全体の2〜3割まで)
太い枝を切ったら癒合剤を
直径2cm以上の切り口には癒合剤を塗って、雑菌の侵入と乾燥を防ぎましょう。もみじは切り口が弱いので特に大事です。
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- ❌ 枝の途中でぶつ切り(徒長枝が倍返しで生える)
- ❌ 丸く刈り込む(もみじの自然樹形が台無し)
- ❌ 春〜初夏の強剪定(樹液が噴き出して弱る)
- ❌ 一度に大量に切る(翌年の徒長枝ラッシュの原因)
- ❌ 切れ味の悪いハサミ(切り口が潰れて病気に)
よくある質問(Q&A)
Q1. 鉢植えのもみじも同じ?
A. 基本は同じです。鉢植えはコンパクトに保ちたいので、徒長枝はより早めに・こまめに処理しましょう。
Q2. 切った枝から芽が何本も出てきた
A. 途中切りした証拠です。次の冬に、増えた枝のうち残す1本以外を付け根から切ってリセットしましょう。
Q3. 紅葉がきれいに色づかないのは剪定のせい?
A. 枝が混んで内側に日が当たっていないのが一因。透かし剪定で日と風を入れると、色づきが揃いやすくなります。
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